オンライン資格確認 導入記 (No.24)                 2023.12.21 更新

その後 11:  Windows10のクローン作成 (3)

              

#追伸 2023.12.21

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今は, road21, road22に記載したような危ない Clone作製はやっていません。

電子処方箋 導入記 path 14 で記載した方法でもっぱら 作製しています。これは 確実です。まったく正確なCloneを作製してくれます。ただ このWindows10 IoT は試験環境マシンとして重宝しています。

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たまたまヤフオクでNASの物件を見ていたら, この物件が目にとまりました。

「IODATA APX2-W10AI3A 未使用品」


よく見ると

「Windows 10 IoT Enterprise 2019 LTSCを搭載」とあります。

IOデータのURL

https://www.iodata.jp/product/nas/appliance/apx2-w10ai3a/index.htm

これって今オンライン資格確認で使っているマシンと同じじゃないか。

これでもオンライン資格確認のクローンマシンができるんじゃないかな, と考えました。

ちなみに APX-Medical/QC

https://www.iodata.jp/product/nas/appliance/apx-medicalqc/spec.htm


仕様を見比べて見ると



これは APX-Medical とほとんど同じで, 唯一違うのは RAIDの設定がMedicalでは, RAID1に固定されているが W10AI3Aでは RAID 0, 1(デフォルトはRAID1)に変更できるというところだけです。これでオンライン資格確認ができれば, 予備のマシンとして使えそうです。価格は市販品のほぼ半値でした。試してみたいという欲求抑えがたく,ポチッと入札ボタンを押してしまいました。


届いてすぐ, 現在稼働しているオンライン資格確認マシンのRAIDの保存 HDDを片側に突っ込んで, 他方は抜いたまで起動しましたら, なんと, 難なく起動してしまいました。そのあとで片方のHDDをつっこむと,2,3の

エラーっぽいMessageのあと, RAID 1の再構築が始まりました。数時間後, オンライン資格確認マシンのクローンが完成しました。ただUEFI画面で起動Disk選択肢が6個も表示されるようになりました。しかし

Windows10の動作に問題はありませんでした。



これを, 現在のオンライン資格確認マシンに差し替えて, オンライン資格確認をやってみると,まったく問題なく動きました。電子カルテとの連携もバッチリです。いやー大成功です。電子証明書も同じですから, 支払基金の資格確認のサーバーには元のマシンとまったく同一のマシンとして認識されているようです。黒子のクローンができあがりました。問題は, ときどき配布されるアップデータとか配信ソフト,連携ソフトの

更新が, 一方のみ行われてしまう。というコトでしょうか。


ならば, 電子証明書を新たに取得して,黒子のクローンからカミングアウトさせればいいわけです。

というわけで, 医療機関向けポータルサイトで電子証明書の発行申請をしたら, 新たな電子証明書(1500円)のDownload案内書が郵送で送られてきました。案内書をもとにオンライン請求サイトで電子証明書をDownloadしました。(オンライン資格確認サイトではうまく探せませんでした) その電子証明書をオンライン資格確認マシンで クリックすると, うまく登録できましたが, すでに登録してある電子証明書はもう一つのマシンと重複するので, 削除しました。これで晴れて一人前のオンライン資格確認端末になったわけです。



以前のマシンに差し替えてオンライン資格確認をやってみると問題無く稼働しました。

メデタシ, メデタシ (^_^)

ただし, 一つトラブルがありました。顔認証デバイス(富士通)が連携できなくなりました。富士通のヘルプディスクにTELすると, オンライン資格確認端末を変更したときは, いったん連携を解除して, 新たにID,PWを入力すればいいということで, その通りにやってうまく連携できました。

余談ですが, この4月から, マイナンバーカードを持参した人は一人もいません。