電子処方箋 導入記 (No.10)
処方箋登録XML, 確定前処方箋XML(重複投薬check)の作成方法 再確認
確定処方箋XMLの作成は「外部IF仕様書・記録条件仕様の補足資料_Ver1.10.pdf」に記載されていました。当初この資料を探し当てることができませんでした。
処方箋登録XMLの作成は PATH03に記載した方法でいいようですが, 再確認の意味で記載します。
確定前処方箋XMLは一段階 簡略化したXMLになっています。
上記 「外部IF仕様書・記録条件仕様の補足資料_Ver1.10.pdf」によると,
処方箋登録XMLは
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1.CSVを作成し,
2. これを Base64でencode して
3. そのBase64 Textを 処方箋XML形式に組み込みます。ここで この処方箋を電子処方箋(本物)とするなら, 電子署名を追加します。
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4.全体を もう一度 Base64で encodeします。
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5.それを電子処方箋の接頭語, 接尾語を加えて完成です。(ESPsiPIR01req_abcd.xml)
末尾の<IssueType>は 1...電子処方箋, 2...紙の処方箋 を意味します。
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6.電子処方箋(本物)の場合は, このあとの回答XMLで,引換番号とID が配信されます。さらに
そのIDを付して,ESPsiPIR06req_abcd.xmlを送信すると, 処方箋の控え(Base64でencodeされたPDF)が配信されるので,それをdecodeして, PDFを印刷して受診者に渡します。紙は無くなりません。
紙の処方箋の場合は, 引換番号が配信されるので, それと「電子処方箋対応」の文言を加え, さらに処方内容と保健情報, 引換番号を含めたQRコードを追加した処方箋を受診者に渡します。
紙の場合でもここまでしないといけないのかと思うとちょっと うんざり, という印象です。
確定前処方箋(重複投薬事前check)の場合
1. まずCSVをつくって Base64でencodeします。
2. それを重複投薬 事前check 様式の xmlに 差し込んで 完成
ESPsiDMP02req_abcd.xml
3. それに対する回答は ESPsiDMP02res_abcd.xml で返ってきます。
ONSから提供されている具体的なサンプルデータを見てみましょう。(ESPsiDMP02req_xxxxxx.xml)
重複投薬Check の CSV部分は 以下になっています。
それに対する回答XMLは ESPsiDMP02res_xxxxxx.xml です。
その内容は以下になっています。
これは自医療機関で処方しようとしている内容とまったく同じものです。
要求XML(ESPsiDMP02req_xxxxxx.xml)の末尾の <SameMedicalInstitutionAlartFlag> 1
になっているので, 自医療機関の処方もCheckする, という選択です。
<TargetDate>も202200721で まったく同じですので,自医療機関の確定前処方内容を表示しているものと考えられます。(自医療機関のまでcheckするのははムダですね。)
要は こんな ふうに重複投薬情報が返ってくるということでしょう。