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公費計算

公費は窓口計算, レセプト計算を複雑にさせる最大の要因です。

国の公費だけなら比較的対応しやすいが, これに地方公費が加わると複雑さが一回り大きくなります。いろんな助成の方法が実施されています。日本全国の公費すべてに対応させる努力は無駄ですから, 自分の診療圏で受診される人の持つ公費に一つ一つ対応して行けばいいわけです。基本的には地方公費は診療所が存在する地区の都道府県, 市町村単位だけに限定されますから, 他地域まで考慮する必要はありません。まれな国の公費に関しては, 保険者からレセプト返戻されてから対応策を構築してもいいわけです。


FMbatにおける公費計算

国の公費

















地方公費
























B Fileにおける公費計算概要 (クリックしたらPDFとしてDownloadできます)


国の公費の優先順位(参考)

国の公費には優先順位があって, 複数の受給資格を有する人は, その順位に従って公費を適応する, と決められていますが, 複数の国の公費を持つ人はまれです。さらに国の公費と地方公費を同時受給資格を有するする人もいますが, その場合は 各助成の線引きが難しいことがあります。 しかしそのようなケースはマレですので, レセプト請求までに基金, 国保に問い合わせて対応しても十分時間はあると思います。はじめからすべての事例に完全対応させようとすると計算のアルゴリズムが複雑になって来ます。初めての事例に対してはとりあえず, その日は最終請求額(領収証)を手動で変更して, 対応すれば良いと思います。