Filemakerでレセコンと電子カルテを自作しよう

 

A_PTINFO 患者基本情報    まずA_PTINFO Fileを開いてください。

① FMbat All Filesの展開

FMbatのソフトセットはFilemaker serverで展開してFile共有することが勧められますが,

Filemaker ProのFile共有機能を使う場合は, まずA_PTINFOを立ち上げます。 (同時に P Fileも自動で開きます。) A Fileの”開閉”ボタンで”開く”からすべてのFileを開きます。すべてのFilesを開かないと, Clientsは見ることができません。最初にFileを開いたマシンがServerになります。なお最後に閉じるときは, 同じボタンから,”閉じる”を選択して終了したほうが安全に終了できます。単独使用のときはこの全部のFilesを開かなくても, A Fileから 順次, 好みのボタンを押すことで他のFileも適時開かれます。 D ,E , F , H Filesは表面に出なくても随時バックグラウンドで稼働します。


② すでに登録してある受診者が診察を希望されたら, その診察券番号, その他, Filemakerの検索機能をすべて使って検索します。


③ 受診者が特定できて, その個人情報に変更があれば, 修正画面で修正します。氏名の変更の場合は 別の画面が開きます。JIS第二水準の漢字はひらがなに変更します。


④ 初めての受診者であれば,新規登録画面で診察券番号, 氏名, 生年月日, 性別を入力して”実行”ボタンを押すと, 同姓同名受診者がいないか, 名前, 生年月日が同じ登録者(結婚して姓が変わった人)がいないかどうか,検索して,注意を促します。JIS第二水準の漢字はひらがなに変更します。診察券番号は 何桁でもかまいませんが,当面 5桁以内 (1 〜 99999)の数字を使用されることをお勧めします。


⑤ 同じ電話番号で登録した人はこの欄に表示されます。その番号部分をクリックすると, その受診者のレコードが表示されます。


⑥ 今日の受診の場合は, ”今日の受診”ボタンを押します。その受診者のその日の診療録(N), 日々の診療計算(B), その月のレセプト(C)File, 会計(P) Fileにレコードが作成されます。 2度押しても 重複したレコードが作成されることはありません。これはFilemakerの仕様です。


⑦ 過去(未来でも)の受診も日付を指定して受診することができます。同日再診の場合は”2”ボタンを押します。この場合は その日の受診回数Field = 2, となります。⑨の欄に”2”と表示されます。


⑧ その受診時に保険証を確認したら, ◎をcheckします。訂正は delete keyを押します。


⑩ 受診日付の部分をクリックするとB Fileの その日の診療画面に移行します。


⑪ 月の途中で保険情報が変わったときは, “複製”ボタンで “2.同一受診者”を選択します。これで, その受診者の2枚目の基本情報レコードが作成されますが, Pre(診察券番号前1文字)が “A”となります(最初は0, 複製追加するごとに A, B, Cと変えてゆきます)。これで2つのレコードは区別されます。 次月以降不要な保険情報のレコードに A とふって, 不要になったら消してゆきます。なるべく, Preは”0”にするようにします。


⑫ このボタンで会計 Fileの今日の日付の一覧表示に移動します。


その他

保険情報には 地域特有な補助制度があり, 鳥取県では特別医療と呼ばれて, 身体障害, ひとり親, 15歳未満, 特定疾患 などの医療補助があります。このFMbatは鳥取県の特別医療制度(公費扱いになります)の規則を組み込んでいます。

また, 窓口で入力する際に人的エラーはどうしても避けられず, 男女, 生年月日, 保険家族本人, 保険番号のケタ間違いなど, 自動でひかけるエラープログラムを作っておくと有用です。

新規受診者登録

① 簡易入力法として, このFieldに 生年月日, 性別を “h12.5.6.f” と入力すると, 平成12年5月6日女 と入力されます。