Filemaker_Tech
Filemaker_Tech
話題 23 繰り返しFieldの活用(2) と 本棚ソフト
繰り返しField は 同じ内容のFiled ( 等価のField )を多数定義するときに使うと便利です。
Sample File
この話題のsample は自分で作ったPDF Bookを本棚に陳列して, 気楽に手にとって読むという システムを考えてみました。2段構えになっています。最初に _One_Look.fmp12 をクリックして開いてください。
約束事として
PDF_Bookの Folder名と そこに 包含される PDF名(本の名前, FilemakerのFile名)を同一のもの
にします。このsamopleでは ( Folder:花粉症環境保健̶花粉症環境保健.pdf, 花粉症環境保健.fmp12, 索引は 花粉症環境保健_Index.pdf ),
なお, Sample Fileでは Applescriptを使用しており, Windowsでは意味をなさないScriptがあり
ます。また 15. 文献検索ソフトとApplescript の 項目を参照してください。同じApplescriptを使用しています。外付けDiskには対応していません。パソコン本体に配置してください。
A : _One Look.fmp12 のFile
最初に本棚 File " _One_Look.fmp12 "があって. そこに PDF 本が 並べられています。
登録される200冊の本のために, 2つの 繰り返しField (オブジェクト, テキスト) 各200個 定義しています。至ってシンプルです。
レイアウトの横並び, 1列に10個並べる, などは インスペクタで 指定します。
“ALL”レイアウトで, 表紙の写真と 本の題名( ここでは 花粉症環境保健, これは 以後のFolder名, PDF名,FMのFile名 すべてに共通する名前になります)を登録します。
“OneLook"レイアウトの 横の繰り返しFieldに スクリプトトリガー “OnObjectEnter"で Script
を組み込んでいます。その本をクリックすると その本の FM FileのPath から その本のFileが開いて, 目次ページが表示されます。どの繰り返しFieldをクリックしたかは, Get ( アクティブ繰り返し位置番号 )で わかります。本のFile を開く指示は “URLを開く" Script Step を使っています。
B: 個別 File (本ごとに 異なる名前 = 本の名前のFile.fmp12)
個別の PDF_Book は 1冊ごとに Filemakerの1File 対応 となっています。
(このsampleでは, 花粉症環境保健.fmp12 )
1. "Look"レイアウトで目次の ページ写真を1レコードごとに貼り付けて
2. “Work"レイアウトで, 目次のページ数に合わせて繰り返しFieldにページ番号を配置します。
3. 目次の項目が多くて, 面倒な時は 5ページ, あるいは10ページごとに配置します。
sample File では 最初のページに 実際と合致したページ数, 次のページ(同じもの)に 5ページごとのページ数 を配置しています。実際は どちらか一つでいいのですが, 5, あるいは10ページごとに書き込む方法が簡単です。目的のページには そこを前後すればいいわけです。
まず, きっちりと番号を振る方法です。
5, 10ページごとに自動で番号を振るには
4. “Look"レイアウトの タテの繰り返しFieldに スクリプトトリガー “OnObjectEnter"で Script
を組み込んでいます。右のページをクリックすれば PDF のページが開きます。PDF
File の任意のページを Filemakerから開かせるには “Applescriptを実行"のScript Stepを使っています。その内容は 15. 文献検索ソフトとApplescript の 項目で紹介したものと同じです。
“Open Index”ボタンを押すと, 花粉症環境保健_Index.pdf が開きます。これはAcrobatで編集します。なくてもかまいません。
5. 最後に 1点 加筆修正します。
(1) “BOOK_All" レイアウトで , ページ数の差分調整をします。PDFのページ数と印刷面のページ数とを 合わせるためです。
* こうやって 説明すると かなり手間のようですが, ( 確かに手間がかかりますが, なれると 5-10分
程度 ), Acrobat だけでPDF を 操作するより 閲覧性は 格段によくなります。
** パソコンのなかに複数のVersionの Filemakerが install してあると, Fileを動かしているFilemakerとApplescriptで認識されるFilemakerが 異なることも起こりえます。そうなると, 以下のようなエラーがでるかもしれません。
なお, sample Fileのなかで 使用させていただいた PDF は 環境省のHP
https://www.env.go.jp/chemi/anzen/kafun/manual/2019_full.pdf
から downloadさせていただいたものです。PDF そのものは まったく変更を加えていません。