話題 04  診療項目の包括化と日付記載

電子レセプトの記載では診察, 処置, 検査などで, 同じ一連の行為を包括化して, “x 回数” 表示することになっています。これを無視して, 単一行為を羅列した場合, 表現規則としてエラーにならないのか,は 実際はためしていませんが, おそらく, 審査に支障がある...というような理由で基金, 国保からクレームがくるのではないでしょうか。

そして, この包括化, 日付回数表示がレセプト処理のキモになります。それを実現するには, それなりの工夫が必要です。いろいろやり方はあるのでしょうが, 私の方法をご紹介します。

一連の診療行為の例では

再診(コード 2E16)

再診乳幼児加算(コード 2E3)

明細書発行体制加算(コード MHK)

以上の一連の行為は

再診(コード 2E16)

明細書発行体制加算(コード MHK)

再診乳幼児加算(コード 2E3)

と, 記載順序を変えても同じとみなされなければなりません。それはポータルをコードでソートすれば実現できます。

上記一連の行為を回数表示するためのしくみとして, コードの”結合語”を作成します。上記の3行為の結合語は(アルファベット順に並べるルールとすれば) “2E162E3MHK”(結合語0)となります。さらにそれに個々の行為コードを加えた(結合語1)を作成します。結合語の作成はB Fileで行います。

再診(コード 2E16).....2E162E3MHK2E16

再診乳幼児加算(コード 2E3)..... 2E162E3MHK2E3

明細書発行体制加算(コード MHK)..... 2E162E3MHKMHK

C Fileで特定月のD Fileのレコードを表示させたとき, 結合語1が5個重複しておれば, それは4つは非表示にして1個を”x 5”と回数表示すればよいことになります。 FMbat公開版ではC Fileの ”重複項目check_内服日数取得”がその処理をする中心のScriptです。レイアウト”重複項目点検”のなかで”■”表示したところが非表示=”消”, すべきレコードです。

 

レセプトにおける日付記載の実現

H24.4月から電子レセプトには, 診療行為実施日付と回数を表示させるルールに変更されました。

実施日が 3日, 13日, 24日の場合,


1. 実施日の合算値( “06 22 29” )を作ります。 (C Fileの”重複項目check_内服日数取得”のScriptで計算します。)

A="01,02,03,04,05,06,07,08,09,10,11,12,13,14,15,16,17,18,19,20,21,22,23,24,25,26,27,28,29,30,31" (定値)として, 上記の実施日の合算値を “06 22 29”=B をとします。 そして話題02で記載したカスタム関数 Substitute_Day1(A; B)から, 実施日を”1”に変換した文字列

“01,02,03,04,05,1,07,08,09,10,11,12,13,14,15,16,17,18,19,20,21,1,23,24,25,26,27,28,1,30,31”

を得ます。


2. 実施日以外の2ケタ文字を削除します。上記の処理で得られた日付文字列:

A="01,02,03,04,05,1,07,08,09,10,11,12,13,14,15,16,17,18,19,20,21,1,23,24,25,26,27,28,1,30,31" として, カスタム関数 Substitute_DayEmp(A) から目的の“ ,,,,,1,,,,,,,,,,,,,,,1,,,,,,1,, “ の文字列を得ます。それに従来(H24,4以前)の記載法を組み合わせて 以下のような文字列を得ます。総回数=3 は”重複項目check_内服日数取得”のScriptで得ます。例えば,

SI,12,1,112007410,,,3,,,,,,,,1,,,,,,,,,,,,,,,1,,,,,,1,,


3. 実施日の回数 (,,,,,1,,,,,,,,,,,,,,,1,,,,,,1,,)が ”1”でないとき, ほとんどが院内処方とか, 検査,処置に使用した薬剤の場合です。例えば

16日に内服薬, タリオン錠 2錠 5日処方, 続いて26日に 2錠 10日処方(10点x15日)

IY,21,1,620006971,2,10,15,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,5,,,,,,,,,,10,,,,,

実は FMbatのシステムでは C Fileの”重複項目check_内服日数取得”のScriptでは, とりあえず, “ ,,,,,,,,,,,,1,,,,,,,,,,1,,,,,, “ の文字列まで作成し, R File(電子レセプト File)で最終結果を得ています。(“日付部分に処方日数付与_組み込み”Script)